大学生の時に自分を見つめるために書いたノートを見つけた。
自分なんてと卑下するのに疲れて書いたノート。結局それ書いたからといって何かが吹っ切れることはなかった。
今日、何の気なしに見返してみたのだけど、
私、この時より大人になったなって思った。
今は、自分にできること、がんばっていることを認められるようになった。
過去の認めてあげられなかった努力、それでも届かなかったあれこれ、あの時気づかなかったこと…いろんな後悔を受け入れることも、前よりできていると思う。
何が変えてくれたのだろう。
仕事の要領を得てきたからかもしれないし、
一人暮らしを始めて、自分の力で生活することの心地よさを知ったからかもしれない。
とにかく、一種の自信がついてきたように思う。
時に、セラピーや時間が癒やしてくれることもあるけど、私はやっぱり、経験や行動の積み重ねが、心の持ちようを変えてくれると思う。
反面、良くも悪くも物分かりが良くなったし、自分に対しても周りに対しても諦めがつけられるようになったのも本当。
結構、なんでも、そうだよねって受け入れてしまう。
たぶん、ティーン向けの小説に出てくるような、つまらない大人、に着実に落ち着いている。
けどね、つまらないと思っていた、普通の大人は、結構面白い。幼かった頃よりずっとずっと世界は広がってる。
「何者」っていう小説があったな。
映画化もした。
私も何者かになれると思っていた。
ならなくてはと焦ったし、それを描けないことを嘆いていた。
でも、たぶん、世間に評価される何者かに、
なりたくないと言ったら嘘になるけど、なる必要は全然なくて。
何者かになること、と、私が幸せであること、は、別のベクトルでいいんじゃないかな、と最近は感じている。