この間、吹奏楽の演奏会を聴きに行った。
昔はポップスステージが好きだったけど、今はクラシックステージの方が聴きごたえがあって好みなんだな、と発見。
曲の1番最後の和音と響き、音の終わり、余韻が、空間が、すごく良かった。
パイプオルガンみたい。
今週の仕事はあの一音を思い出しては元気付けられて頑張れている。
思わず泣いてしまいそうな、あの音。
和音の響きを考えた音程、音量のバランスで作られた音。
これを、人が生み出してるんだっていうことに心が痺れる。演奏者全員の息と緊張感と意識が折り重なってできているんだという感動。
(感動なんてありふれた言葉で良いのか、悩ましい。)
専門的なことは分からないし、
音楽を学んでいたわけでもないので、
詳しい人はもっともっと深く感じられるのだろうな。
私は吹奏楽部に所属していたけど、
あの時は吹奏楽とオケの音の違いとか、
なんで上達するためにはプロの演奏を聴くのが良いのかとか、イメージが大事とか、そういうものが全然分かっていなくて。
分からないまま、言われるがままだった。
今は、楽器はやっていないけど、理解ができる。
あの頃に理解できていた子、理解できて魅せられた子が音楽の道に進んでいるんだろうな、と思う。
でも、あの時の経験があったから
今、感動できる自分でいられる。
やってよかったな、あの時、先生や仲間に出会えていて良かったな、と思う。